先日、わな猟免許の試験を受けてきました。
開催地域によって流れ・内容は違うんですが、ひとつの事例として参考にしてください。
わな猟免許試験の流れ
- 8時30分〜9時:受付
- 9時〜9時10分:試験の説明
- 9時10分〜10時40分:知識試験
- 10時40分〜11時30分:適正検査
- 11時30分〜12時45分:お昼休憩
- 13時〜:知識試験の合格発表
- 13時30分〜:技能試験
こういった流れでした。
ちなみに知識試験に不合格だった方は、技能試験を受けずに解散となります。
知識試験に合格した方は、技能試験へ。

技能試験が終わった人から順次解散。合格発表は、次月中旬に郵送を持って発表する形でした。
わな猟免許の知識試験
- ア、イ、ウから選ぶ三択形式
- 問題は全部で30問
- 制限時間は90分(途中退出不可)
- 70%以上の正解で合格
知識試験の概要は上記のとおり。
思ってたより簡単だった。
私が知識試験を受けたグループ(46人)は、全員合格でした。
合格率100%!
とは言え、勉強してなきゃ さすがに受かりませんよ。
例題集をやって、狩猟読本を一通り読んでおけば十分合格できるレベルでした。

私は試験の約1ヶ月前から、1日20分ほど勉強しました。
知識試験では、どんな問題が出題された?
感覚としてですが、狩猟免許試験の例題集に掲載されていた問題を若干変えた問題が9割以上でした。
例えば
- 「この中で適切なものはどれか?」という問題で、適切な内容は例題集と同じ。誤った内容が例題集と違った
- 例題集にある問題文の言い回しを変えた問題があった
- 例題集の鳥獣のシルエットから狩猟・非狩猟を選ぶ問題で、例題集とは違う鳥獣のシルエットだった
- 例題集の問題を2つ組み合わせた問題があった
などです。
ちなみに、鳥に関する問題は1問も出題されませんでした。

ただ、例題集の第4章「鳥に関する知識」以外の章は鳥の問題も出題範囲となっていますので勉強しておきましょう。
知識試験での注意点
- 問題文をよく読むこと
- 3〜4回は見直しすること
- 事前にトイレに行っておくこと
「適切でないものはどれか?」という問題もあります。
例題集では「適切でないもの」の箇所に二重線が引いてありましたが、本チャンの問題用紙は二重線が引いてありません。
間違いやすい箇所なので、注意してくださいね。
あと、30問すべて回答が終わってから3〜4回見直すことが大事です。
問題文とア・イ・ウの文を一字一句丁寧に読んで見て、うっかりミスがないか確認しましょう。
知識試験は90分間です。事前にトイレに行っておいたほうがいいですよ。
わな免許の適正試験
- 視力検査
- 聴力検査
- 運動能力検査
この3つの検査を行います。
視力検査の内容

途切れている部分の先にある数字を答えるという内容でした。
距離は約5m。試験管が数字を答えてください。というので、途切れている部分の先にある数字を答えます。
上の図で言うと「8」と答えれば正解。2回やって、2回とも合っていればOKです。
ちなみに、メガネやコンタクトレンズを装着できます。この場合、免状にメガネ使用など記入が入るそうです。
聴力検査の内容

聴力に関しては、とくに検査という検査はありませんでした。
視力検査のとき、5mくらい離れているとこにいる試験可の声が聞こえていればOKという流れでした。
運動能力検査の内容

- 両手を広げる、上げる
- 手を伸ばしてグーパーする
- カラダを前後に倒す
- カラダを左右に曲げる
- 屈伸運動をする
- 片足立ちする
上記の運動ができればOK。
約10人1組で検査。大きいモニターに映っている男性が行う運動をマネして行うというものでした。
適正検査の注意点
- 片足立ちが苦手な人は、練習しておく
- メガネやコンタクトレンズを装着してる人は、当日忘れないようにする
片足立ちは、片方の足を上げすぎると上手くバランスがとれません。事前に何回か練習しておくとコツをつかめます。
あと、ないとは思いますがメガネやコンタクトレンズを家に忘れてこないようにしましょう。
わな猟免許の技能試験
- 16種類の鳥獣判別
- 法定猟具、禁止猟具の判別
- わな猟具の架設(猟具を1つ選んで設置する)
技能試験は、上記3つの内容でした。
16種類の鳥獣判別
タヌキ、キツネ、ハクビシン、アライグマ、イタチ(オス)、イタチ(メス)、ミンク、カモシカ、テン、ニホンジカ、モモンガ、ムササビ、ニホンザル、オコジョ、アナグマ、ニホンリス
出題される鳥獣は、上記の16種類。
スクリーンに鳥獣が1種類ずつ5秒間表示されるので、回答用紙に以下のように記載します。
- 狩猟できる鳥獣の場合→「狩」に○を付け、鳥獣名を記載する
- 狩猟できない鳥獣の場合→「非狩猟」に○を付ける
一瞬で狩猟できる鳥獣か?を判断。なおかつ、その鳥獣の名前を解答用紙に記入。思い出してる暇はないので、確実に16種類の鳥獣は覚えておかないと答えられません。

イタチのオスとメスの区別が激ムズでした。
イタチのオスは狩猟鳥獣だけど、イタチのメスは非狩猟鳥獣です。
スクリーンに映ったイタチがオスかメスか?どっちか判断するにはカラダの大きさを見るしかありません。
大きさを判別するコツは、スクリーンの余白の広さ。または、しっぽの大きさを見ることです。
スクリーンの余白が広い。もしくは、しっぽが小さいならメス。スクリーンの余白が狭い。もしくは、しっぽが大きいならオスです。
法定猟具・禁止猟具の判別
- くくりわな(バネ式)
- はこわな(小型)
- 筒式イタチ捕獲器(ストッパーなし)
- 筒式イタチ捕獲器(ストッパーあり)
- とらばさみ
- はこおとし(さんの付いてないもの)
テーブルに上記の猟具が並んでいます。
それぞれの猟具には、①〜⑥まで番号が振ってあります。
猟具をよく見てから、解答用紙の「法定猟具」「禁止猟具」のどちらかに○を記入するという内容でした。
ただ、回答用紙を持ちながらの記入ができなかったので、私は①〜③の猟具をみて一度回答用紙のある場所に戻り記入。
そして、④〜⑥の猟具をみてから解答用紙のある場所へ戻って記入という形をとりました。
制限時間が1分ほどなので、パパッ!と回答するのがコツですね。
わな猟具の架設(猟具を1つ選んで設置する)
- はこわな(小型)
- くくりわな(バネ式)
上記2つの猟具から1つ選んで架設を行う試験です。
制限時間は5分。
制限時間内に正しく猟具の架設ができればOKです。

私は架設が簡単な、はこわなを選びました。
事前講習会で何度も練習していたので、楽勝でしたね。
30秒くらいで設置できました。
技能試験の注意点
- 鳥獣判別では、狩猟読本に掲載のイラストとまったく同じでない鳥獣もある
- 制限時間があるので、すぐ答えられるよう勉強しておく
- わな猟具の架設ができないと一発不合格
鳥獣の判別を間違った場合は、1種類につき2点減点。
猟具の判別を間違った場合は、1種類につき5点減点。
猟具の架設ができなかった場合は、31点減点。
減点数が31点以上だと不合格なので、わな猟具の架設は確実にできるようにしておきましょう。
猟友会が開催している事前講習会に参加すれば、猟具の架設を何度も練習できます。
今回、初めてわな猟免許試験を受けるなら、事前講習会は参加しておいたほうが絶対いいですよ。
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